「やあ、よく来たな、三次元の彼方の人間よ。
私の名前はローレライ、しがない第七音素の意識集合体だ。
今日はお前たちにちょっとしたゲームをしてもらうためにここまでやってきた。
何、ゲームと言っても大したものではない。
私の完全同位体の一人にアッシュという者がいるのだが、
今回はそのアッシュにお前たちはなりきって貰う。
いやいや、別に難しい事ではないぞ。
お前たちの思う「アッシュ」という人物に相応しい選択肢を選んでもらうだけだ。
これから体験してもらう各場面で、アッシュならばこう言うだろうとお前たちが確信した選択をしてくれればいい。
よりアッシュに近いだろう選択をしたものには、何か褒美が待っているかもしれないな。
嘘か真かは、実際に確認してみてくれ。

ああそれと、お前たちの選択によっては望まない未来を見てしまう可能性もある。
預言の覆された世界故、私にも何が待ち受けているかは分からないが、
嫌な予感がする者は無理をしないように。
正直、何でも許せるような人間にしかおすすめは出来ぬな。

私の予想だと、およそ4通りの異なる未来が待っている予感がする。参考までに。

さあ、さっそく行って来るがよい。
お前たちと私の半身たちに、幸多くあらん事を」



「分かった!いってきますローレライさん!」

「ふん、仕方がねえ……行ってきてやる」

「死ね」






「このゲームが面倒だという者は、こちらを見るといい。
これは、もっとも好ましい選択肢だけを選んだ場合の物語だそうだ」

「二人の選択 ベストEDver.」