あとがき



ここまでお読み下さりまして、ありがとうございます。
このシリーズがここまで続いて完結できたのは確実に今読んで下さってる皆様のおかげです。
物語を完結させるのがもったいない病という持病を患っているウミですが、ずるずると引っ張る事無く最後まで書き上げる事が出来た事にほっとしています。

何か偉く中途半端に終わってないか?と思われるかもしれませんが、元々「連載」ではなく「連作」として書きたいものを書いていこうと思って書き始めたものですし、親愛なる番外編最愛なるを番外から昇格させたときに「両方10話いったら終わるか」と決めておりましたので、どちらも日常のあるひとコマからいきなりEDになった次第です。
うわっ言い訳がましい!すいません……!

とりあえずそれぞれ会う筈の無かった過去との邂逅は終わりました。この後彼らがどこでどうやって生きていくのかは分かりませんが、その先に幸せが待っている事をただ祈っております。

あ、最後の締めの人はもちろん我らが父ローレライさんです。お父さんは我が子がとても大事なのです。

ちなみに「もうひとつの結末」の事なのですが。
あれは「我が半身へ」「我が子たちへ」とは独立したいっそパラレルの結末として存在しています。「もうひとつの」と題している通り、どちらも結末には代わりはないのでお好きな方のEDを胸に秘めてやって下さい。ぶっちゃけあっちの方が書いてて楽しかった


最後に、子ルークの言ってた"約束"について。
本編に出そうかと思いましたが、本編に水を差す蛇足みたいな形になってしまいそうだったので説明は省きました。下にちょっとだけ伏せておきますので、読んでみたいなあという方はドラッグしてみてください。それぞれ解釈した"約束"があれば読まれなくても結構です。

↓ここから
実は子ルークの言ってた"約束"とは、ほとんど記憶の無いはずの生まれたすぐの頃、束の間会うことが出来たオリジナルに言われた「『ルーク・フォン・ファブレ』はお前に預ける」「お前はそこで生きろ。いつか、2人で立てるまで」「またいつか迎えに来るから」という言葉だったのです。見覚えある台詞だなあと思った方がいるかもしれません。ここまでくれば裏設定になってしまうのですが、この子アッシュと子ルークは短編にある「ふたりの始まり」の2人なのです。ルークによって絆された子アッシュは子ルークに会った時ちゃんと「大切な半身」だと思うことが出来た訳です。書いてて本当蛇足ですね。蛇足にしててよかった。でも私にとって「ふたりの始まり」はひどく思い入れのある話というか私にとってのアシュルクの原点だと思ってますので、こうなってしまいました。こいつらが「ふたりの再会」に行き着くと思うと変な笑いがこみ上げてきます。まあ本当に蛇足なので、気にしないでやって下さい。
↑ここまで

06/08/30




 我が子たちへ