あとがき   




まずは、お礼を言わせて下さい。
最初からでも途中からでも、この無駄に長い「もうひとつの結末」を読んで下さった皆様、本当にありがとうございます!
もうひとつの結末のプロローグが上げられたのが2006年8月15日、その前にこのお話の始まるきっかけとなった親愛なる最愛なるの第一話が上げられたのが2006年7月4日ですから、どっちにしろこの連載が始まってからすでに6年以上が経過している事になります……。何だか自分でも信じられません…。拍手で頂いたコメントにただのノリで書き始めたこのお話がここまで長い事続いた事も、無事にこうして完結まで書き切る事が出来た事も、こんなに長い間読んで下さっている皆様を待たせてしまった事も…!その節は本当にもう、何とお詫びをすれば良いのか…。
何にせよ本当にもう、終わりまで書く事が出来て、本っ当によかったですっっ!!!
思い返せば思い返すほど、このお話は沢山の人に支えられた事で書き切る事が出来たと言っても過言ではありません。読んでくれる人がいる、という原動力は本当に大きなものです。ただ一人で書いていたらきっととっくの昔に諦めていたと思います。何かもう書き切った直後というのもあって胸いっぱいでどんな文章を打てばいいのか分からない…ああもう本当にもうありがとうございます…!
赤毛を幸せにしたいがために始まりそして終わったもうひとつの結末。皆さまのご期待に少しでも添えられるようなものになったでしょうか。続きが楽しみですと言って頂ける度に泣きたくなるほど嬉しかったです。同時にその頂いた応援に答えられるものが書けるだろうかと不安でもありました。結局はまあ私の思う赤毛の幸せをとりあえずめいっぱい詰め込んだどー!という自己満足の塊になる事を開き直って書かせて頂いた訳ですが。これを読んで下さった方が少しでも私と同じような、赤毛の幸せを感じて頂ければ幸いです。

ここから下は箇条書きで色々書かせて頂きたいと思います。何せ6年強間をあけながら書いてきたものですから、途中で予定変更した所や本来書く予定が無かった事やいつの間にか設定が変わってた事や書き忘れていた事などが山ほどありまして…。裏設定等平気で書いておりますので、そういうのが苦手な方はどうぞお戻りください。どうでもいい事ばっかりですので、興味や暇のある方だけ読んで頂けたらと思います。















・もうひとつの結末ラストについて
最初にこれだけは書かせて頂こう。どういうラストでもうひとつの結末を終わらせるか、これは6年間ずーっと、最近までずっと悩んできたものでした。ずばり、シロとクロをどうするか、です。
最初は元の世界に帰す事も予定しておりました。しかしその結末は、実は「親愛なる最愛なる」と同じような感じになってしまうのです。後書きなのでぶっちゃけると、明記してはいませんが親愛最愛のラスト、シロクロはあのまま元の世界に帰り、二人で帰還するというのが私の頭の中の結末でした。ですので、せっかく親愛最愛から独立して「もうひとつの」結末として書いているのだから、違うラストを迎えさせたいと思いました。…しかし個人的には、元の世界もないがしろにしたくない…二人で帰るのがベストなのでは、という思いは、今も消えていません。なのでラスト、元の世界でのあの場面を入れさせて頂きました。最初は予定が無かったのですが、直前でやっぱり会話をさせたいと思いました。元の世界だって大事…だってシロとクロが死ぬ思いで頑張って平和を手に入れる事が出来た世界ですから…。
後迷ったのが、その姿の事です。大人の姿のままにするかどうか、これはマジで直前まで悩みました。正直今でも迷いがあります。しかし色々思う所があって(話の都合上とかも)今回の結末とさせていただきました。どの結末がシロクロにとって幸せとなれるか、本当に悩みました。これから四人でどうか、幸せになって欲しい。いやきっとなれると思います。はい。
後地味に迷ったのが、数年後に住んでいる場所(笑)以前別な方のお話で、アシュルクが改造したコーラル城に二人で仲良くいっちゃいちゃ暮らすというお話を読んだ事がありまして、ずっとそれに憧れていたんですよ…。四人だけでの生活、すげえ楽しそう。でもあそこ交通の便悪いしなあとか色々考えて、ここはもうシンプルにお屋敷内という事にしました。コーラル城とかにしていたら、最後のお話があと2倍ぐらい伸びてたと思います。ひいっ。


・赤毛以外の登場人物について
これはもう本当に<b>ごめんなさい</b>とした言い様がありません…。特にパーティメンバーではガイとアニスが悉く空気となっていて書いてて申し訳がありませんでした。ガイのイベントとかほぼすっ飛ばしてますからね。本当ならもっと色々書いてあげたい事が沢山あったのですが、もう本当赤毛の事で手いっぱいでとても気も手も回りませんでした…。ごめんねガイ。ティアが何かと目立っていたのはやっぱり公式ヒロインですからね、後私の贔屓ですけどね。
話の都合上ローレライさんをやたらと登場させなければいけませんでしたが、どんどんと公式から外れていっているのではないかと不安になりながら書かせて頂きました。いやもう完全に外れていますが。本編でほとんど登場しなかったローレライさんが悪い。俺は悪くねえ!
後は最初と最後完全にミュウの存在を忘れていた事とか…本当ごめんねミュウ。最初は本当に全然ミュウの事は頭に無かった。自分でもびっくりしました。途中でねじ込む事が出来てよかった。
六神将の面々のフォローもあまり出来なくて口惜しいです。ラルゴはもう投げた。(…)緑っ子たちも特にフローリアンを途中から出す事が出来なくなって悔しかったです…ギリギリイオンだけは最後に出す事が出来てよかったですが。フローリアン好きなのになあああ!後六神将とアシュルクが一緒に出陣する所、途中でディストも合流させる予定がすっかり忘れていたのはここだけの秘密です…。
出したいのに全然出せなかったキャラクターはもっともっとたくさんいるのですが、あと一つ。モースはギガントモースとなって一回襲いかかってくる予定があったのですが、ギガントになったらモースあとは死ぬしか無いじゃん!という事実に気が付き、予定を変更した所がありました。一応助けられる人は全部助けるをモットーに書いていましたので…ギガントモースのあの丸い姿嫌いじゃないんですけどね。

・クロのシロ呼び
これはずっと当初から意識をしてて書いていたので、無いと思います。クロはシロの事を「シロ」と呼んだ事はありません。私がポカしてなければ一個もない、はず!他の人にシロの事を話す時にシロという単語は口にした事はあると思いますが、シロに向かってシロと呼んだ事はないです。密かなこだわりでした。何故かといえば、シロという名前はアッシュが付けた名前だからですね。過去の自分とはいえ他人に勝手に付けられた名前をどうして俺のものに呼べるか、って事です。何と言う独占欲の塊。どんな姿になってもここはきっと変わらない。

・ローレライシロ
以前からローレライ化するルークっていうのに個人的に激萌えだったんですが、60話付近を書いててふと「これもう結にローレライルークネタねじ込めるんじゃね?!」と閃いて急遽予定変更しました。最初は普通に攫われる程度のつもりでした。なので、アシュルクがシロの記憶を受け取る云々も直前まで考えていませんでした。ひらめきって大事だと思いました。

・ローレライの剣
直前までまだシロの中から取り出していない事を忘れていt(略)

・ヴァン師匠
私はヴァン師匠がルークをけちょんけちょんにした事を絶対に許す事はできませんが、個人的には別に嫌いではありません。なので、二週目ヴァン師匠は鬼畜にかっちょよく書いてやろうと意識しておりました。逆にその鬱憤を晴らすが如く一周目ヴァン師匠をヘタレに書いてやったのですが。しかしさすがに最後は一応ラスボスらしく真面目に?書くしかありませんでした。ちぇっ。

・テイルズオブジアビス公式シナリオブック
彼がいなければ私はもうひとつの結末を書き切る事は出来なかったでしょう…拍手!


他にもたくさん語りたいと言うか愚痴りたい事はあるはずなんですが何せ昔の事はもう忘れています…それにすでにもうこんなに長い。自重します。
色々ぶっ壊すような事書いてしまってすみませんでした。さすがに疲れた…!ちょっと脳みそを休ませます。
ここまで読んで下さった奇特な方、本当にありがとうございました。赤毛が末永く幸せに生きられますよう、願っています…!

12/12/31