長兄松のアホな遊びとそれに巻き込まれる弟たちのLINE
おそ松兄様:ねえカラ松
次男:なんだ
おそ松兄様:兄弟ごっこしよ
次男:は?
おそ松兄様:兄弟ごっこしよ
次男:【疑問符を浮かべるトラのスタンプ】
次男:おそ松
次男:俺の記憶が確かならば……俺とお前は元々兄弟だよな?
おそ松兄様:そうだよ?
おそ松兄様:俺が長男で、お前が次男ね
次男:オフコース
次男:ならば兄弟ごっこをするまでもなく、俺達は兄弟だろう?
次男:あんだすたぁん?
おそ松兄様:そうなんだけど
おそ松兄様:だってお前、俺の事兄だって思ってねーじゃん
次男:え
次男:いや、思っているが
おそ松兄様:ほんとに?
次男:お前は俺の兄貴だろう
おそ松兄様:まあね
おそ松兄様:じゃあ言い方変えるわ
おそ松兄様:カラ松、お前俺の事兄扱いしないじゃん
次男:ああ
次男:しないな
おそ松兄様:でしょ?!?!?!?!?!?
おそ松兄様:ほらー!!!!俺の事兄だって思ってないって事じゃん!!!!!!
次男:事実上兄だって認識している事と、実際に兄として扱う事は、イコールではないだろ
おそ松兄様:なんっでだよ!兄だって思ってんならちゃんと兄として崇め奉って!!!!
次男:そういう所がなあ
おそ松兄様:えーい、この話はもういい!分かってた事だから!
おそ松兄様:お前がこんなんだから、せめて兄弟ごっこしよって言ったの!
次男:はあ
おそ松兄様:普段からはもう諦めたから、ちょっとくらい俺の弟っぽくしてみて
おそ松兄様:俺の満足の行く弟っぷり見せてくれたら、ご褒美あげる
次男:マジか
おそ松兄様:あ、焼肉はもうナシな
次男:分かった
次男:実はこの間サングラスがちょうど壊された所でな
おそ松兄様:ブランド品はらめええええ
おそ松兄様:ていうか、乗り気って事でいいのな?
次男:フッ……任せろ
次男:演劇部で培った俺の演技力で、お前を極上の兄貴気分に浸らせてやるぜ
おそ松兄様:しっかりはっきり演技って言われんのもなんだかなー
おそ松兄様:まあいいや
おそ松兄様:リアルでやると俺とお前が吐く可能性があるから、とりあえずライン上でやってみようぜ
次男:そうだな
次男:それじゃあおそ松、一体どんな弟をご所望だ?
おそ松兄様:は?
次男:一口で弟と言っても、種類があるだろう
次男:兄に従順に従う系か?兄に憧れを持っている無邪気系か?兄に素直になれないけど内心慕っている系か?
次男:今ならお前の希望に答えてやるぜ
おそ松兄様:え、ええー……何それレンタル弟みたい……
おそ松兄様:普通でいいんだけど
次男:普通……?
次男:すまない……おそ松を兄として普通に扱うイメージがどうしても沸かなくてな
おそ松兄様:お兄ちゃん泣いても良い?
次男:うっとおしいからやめてくれ
おそ松兄様:だから!!!!!!そういう所が!!!!!!!!!!
次男:分かった分かった
おそ松兄様:もー!!!!!!
おそ松兄様:じゃーもうアレでイイよ、素直系で
おそ松兄様:とにかくお兄様に素直に弟として甘えたまえよ
次男:………
次男:了解だ
おそ松兄様:躊躇うなや
おそ松兄様:ちゃんと俺の事常におそ松兄さんって呼べよ?
次男:えー
おそ松兄様:えーじゃない!!!!
松野家の愉快な六つ子たち(6)
トッティ:はーいみんな注目ー
トッティ:今母さんが買い物に行ってくれる松を絶賛募集中でーす
トッティ:暇している松は早急に家に戻ってくるように!
チョロ松:いや、お前がそれを聞いた時点で買い物に行けばいいじゃん
チョロ松:家にいるんだろ?
トッティ:残念、僕はこれから約束があって出かけなきゃなんないの
いち:しね
トッティ:罵るの早くない?!一松兄さん!
トッティ:今日は残念ながら女の子との約束じゃないから
トッティ:本当に残念だけど
いち:なんだ
チョロ松:そっか、女の子じゃないならいいや
次男:露骨な反応だな、ブラザー……
野球大好き:ごめん!!!!ぼくいま川のところだからすぐにかえれない!
トッティ:あれ?十四松兄さん?
トッティ:名前自分で変えられるようになったんだ!
野球大好き:うん!
野球大好き:カラ松兄さんがおしえてくれた!
おそ松兄様:十四松も普通にフリック入力できるようになったねえ
おそ松兄様:お兄ちゃんなんか十四松の成長に泣けてきたよ
次男:分かる
チョロ松:名前変えるのはいいんだけど十四松の名前無いとややこしくない?
チョロ松:いや、一発で十四松だって分かるけどさ
おそ松兄様:チョロ松ぅー!!!せっかく皆で十四松の成長を喜んでる所に水差すなっつーの!
トッティ:ほんっと、空気読めないよね!!!
いち:十四松が自分で決めた名前なんだからいいだろうが
チョロ松:何だこの十四松モンペたち……
じゅーしまつ:ごめんねチョロ松兄さん!
トッティ:ほらー!十四松兄さんが気を遣ってわざわざ名前変えてくれたじゃんー!
いち:あやまりなさいよー!
おそ松兄様:せんせーに言いつけてやるんだからー!
チョロ松:ご、ごめんね十四松……
チョロ松:って何でだよ?!何の寸劇が始まってんの?!
次男:ところで、マミーのおつかいの話はいいのか?
トッティ:あ、そうだった
トッティ:十四松兄さん以外で誰かいないの?
チョロ松:くっそ、あっけなく話題替えられてもやもやが残る……!
おそ松兄様:買い物ってなに?なに買ってくんの?
トッティ:えっとね、しょうゆとお米だって
おそ松兄様:げっ、俺パス
いち:おれもパス
チョロ松:お前ら品物聞いて判断するなよ……
チョロ松:僕は帰るのに時間掛かるよ
トッティ:どうせ近くにいるんでしょ?行って来てよおそ松兄さん
おそ松兄様:はー?何で俺?!
トッティ:だって長男でしょ
いち:こんな時のための長男
チョロ松:行って来いよ長男
じゅーしまつ:お願いしまっする長男!
おそ松兄様:くっそ!!!!お前ら嫌い!!!!!
おそ松兄様:行って来ればいいんだろ行って来れば!!!!!
次男:あ、じゃあ俺も一緒に行きたい、おそ松兄さん
いち:え
チョロ松:は?
おそ松兄様:おっマジ?つーか来れるならお前が買い物行って来ればいいじゃん
次男:俺は兄さんと一緒に買い物に行きたいんだ
次男:だめか?
いち:え
トッティ:なにこれ
おそ松兄様:えーもーしょーがねえなーカラ松くんはー甘えん坊な弟なんだからー
おそ松兄様:それなら早く帰ってこいよ、俺もう家の前
次男:ああ!
次男:兄さんと二人でおつかい行くのは久しぶりだから、何だか嬉しいぞ
いち:え
じゅーしまつ:兄さんたち、へん!
おそ松兄様:えーっ変な事なんて何にもないだろー
おそ松兄様:な?カラ松
次男:そうだな、おそ松兄さん
いち:え
チョロ松:いやいやいやいや
トッティ:きもっちわる
トッティ:どうしたのカラ松兄さん
次男:何がだ?
トッティ:何がだ?じゃないよ
トッティ:ほら、あまりの衝撃に一松兄さんがさっきから言語能力を失ってるじゃん
チョロ松:カラ松、お前普段おそ松兄さんに対してそんな素直じゃないだろ
チョロ松:なに?弱みでも握られたの?
おそ松兄様:それ俺に対して失礼じゃね?!
おそ松兄様:カラ松にもこの偉大なる長男様のカリスマレジェンド感がようやく分かったって事だよ
おそ松兄様:な?カラ松
次男:あー
次男:その通りだな、おそ松兄さん
チョロ松:今躊躇ったよな?一回返事するのに躊躇ったよな?
トッティ:なに?また二人で変なことしてるの?
じゅーしまつ:一松兄さんがさっきからうごかない!
チョロ松:一松生きろ!こんなくだらねえ事で死ぬな!
トッティ:どうせまた上二人クソのおふざけだよー
おそ松兄様:一松の奴、相変わらず突発的なショックに弱いなー
おそ松兄様:ていうか何だとトッティ
次男:一松?十四松と一緒にいるのか?
次男:すまない、俺が傷つけてしまったのか……自分でも気づかない内に画面越しでもブラザーを傷つけてしまう俺のマイギルティオーラ……罪深い兄を許してくれ……
いち:一億万回死ね
じゅーしまつ:一松兄さんがうごいた!
チョロ松:あーうん、いつものカラ松見るとなんかイラつくと共にホッとするのは分かる
トッティ:でもカラ松兄さんよくこの短時間にそれだけ打ち込めたね
トッティ:イタいのはLINE上じゃ時間掛かるからやらないんじゃなかったっけ?
次男:今のは合流したおそ松兄さんが打ち込んでくれた
次男:さすが兄さんだな、頼りになる
おそ松兄様:でへへ、そう褒めんなよー
いち:ひっ
じゅーしまつ:わーっ一松兄さんがまた引きつけ起こしたー!
チョロ松:何なの、お前ら何なの
トッティ:きもっっっちわる
チョロ松:何でもいいけどそれ、いつまで続ける訳?
チョロ松:いい加減にしないと本気で一松が死ぬからほどほどにしとけよ
おそ松兄様:弟らしくお兄ちゃんに素直に甘えてるだけなのにこの言われよう何なの?
おそ松兄様:まあ今日いっぱいはこの調子かなー
次男:ええー……
チョロ松:おい、その素直な弟が何か嫌そうだぞ
トッティ:今家を出る時おそ松兄さんとカラ松兄さんに会ったんだけど、
トッティ:カラ松兄さん、顔色悪くしながら「サングラスのため……サングラスのため……」とかブツブツ呟いてた
チョロ松:把握
じゅーしまつ:おそ松兄さんもので釣ってるー!
おそ松兄様:バレたか
いち:なんだ
いち:サングラスに釣られんなよクソ松が
次男:いや、そのサングラスこの間一松に壊されたから
いち:うっ
トッティ:自業自得じゃん一松兄さん
いち:うるさい
おそ松兄様:ていうかカラ松も失礼じゃね?これだけの事でなに顔色悪くしてんの?
おそ松兄様:普通、お兄ちゃんをお兄ちゃん扱いするのだけで体調悪くする???
次男:兄さん蹴らないで
じゅーしまつ:おそ松兄さんけっちゃだめ!
トッティ:僕なんかはこのクソ兄さんたちを兄さん扱いする事なんて慣れてるけどさ
トッティ:いきなりは確かに難しいのかもねー
チョロ松:カラ松の気持ちも分からないでもない
チョロ松:その辺で我慢してやりなよおそ松兄さん
おそ松兄様:いやいやいやいや、こいつこっちでは殊勝な事言ってっけど、現実では全然だからね?!
おそ松兄様:今だって俺が蹴った瞬間俺の事殴ったからね!!!長男の俺を!!!
おそ松兄様:しかもグー!頭に!思いっ切り!!!たんこぶ出来たし!ほら見て!!!
チョロ松:見えねえよ
トッティ:なんだ、カラ松兄さんが気持ち悪いのLINEだけか
いち:よかった
いち:いやよくない
いち:こっちでも現実でもクソ松がクソにちがいはなかった
次男:えっ
じゅーしまつ:一松兄さんいまめっちゃ安心してたくせにー
いち:十四松
じゅーしまつ:あい!
次男:一松が冷たい……悲しい
次男:兄さん、慰めて
おそ松兄様:はいはい、よーしよし
いち:ぐふっ
じゅーしまつ:一松兄さんが息してない!
チョロ松:いやこれ演技だって知ってても辛いものがある……
トッティ:もうほんっと気持ち悪いからやめて
おそ松兄様:お前らの言いぐさひどーい
おそ松兄様:カラ松が自分の扱いにいじけて慰めてやんのは別にたまにある事なのにー
次男:おそ松
おそ松兄様:またこいつ殴った!!!!一瞬素に戻って思いっ切り殴った!!!!!
チョロ松:いやうん、それは自業自得だから仕方ないっていうか……
いち:う
トッティ:あー
じゅーしまつ:カラ松兄さんごめんね!!!
次男;ちがう
次男:違うから
次男:このクソ長男の言いがかりだからな
次男:たまに酔った時錯乱する事があるかもしれないだけだからな
次男:お前たちはまったく気にしないでくれな
おそ松兄様:カラ松の焦り顔めっちゃ面白いwwww
おそ松兄様:もー!!!!こいつボコスカ殴りすぎ!!
じゅーしまつ:カラ松兄さん今日は反応早い!!!
トッティ:確かにカラ松兄さん、おそ松兄さんと飲みに行ったときはたまにべろんべろんに酔っぱらって帰ってくる事あったねえ
トッティ:普段は酔い潰れた一松兄さんとかを背負うためかあんまり飲まないくせに
チョロ松:たまにはこっちにも発散しろよ?カラ松兄さん
チョロ松:一松なんかは、そうやってお前が隠すから余計に当たってる所あるんだから
いち:うるさい
いち:でも陰でめそめそされんのは確かに余計にムカつく
いち:から、コソコソすんな、直接言え
次男:う
次男:すまないブラザー、ありがとう
次男:でも本当、気を遣わないでいいんだからな
次男:おそ松は許さない
おそ松兄様:あれー?兄弟ごっこはもうギブアップでちゅかー?からちゅーん
次男:ちっ
次男:兄さんずるいよ……俺と兄さんの二人だけの秘密だって言ったのに……
次男:これはもうサングラスに革ジャンも買ってもらわないと俺の傷ついたハートは癒されないよぉ……ぐすん
チョロ松:舌打ちからのこのギャップよ
トッティ:これはひどい
いち:おえ
じゅーしまつ:耳キーーーーーーーンってなるね!!
おそ松兄様:いまの台詞を実際に生でも言われた俺への心的ダメージどれぐらいだと思う?
トッティ:うわあ
いち:つらい
次男:求めたのはおそ松兄さんなんだが?
おそ松兄様:お前の演技力舐めてたわマジで
おそ松兄様:アバラどころか内臓ごとひしゃげるかと思った
チョロ松:なんちゅう破壊力だよ
じゅーしまつ:でもおそ松兄さんが言い出しっぺなんだよね?!
次男:そうだぞ
次男:だから俺は大好きなおそ松兄さんのためを思って全力を出しているのに……
次男:おそ松兄さん……
おそ松兄様:その目wwwwやめてwwww
おそ松兄様:もうお前優勝wwwwww
次男:俺渾身のおねだり時トッティのものまねは効くだろぉ?
トッティ:えっ
トッティ:なにそれ
チョロ松:あーカラ松の眼力でそれは確かに効くわ
おそ松兄様:似てんのよこれがまたwwwwww
トッティ:やめて
いち:あとで写メちょうだい
おそ松兄様:おkwwwwwwwwww
じゅーしまつ:ぼくもトッティのおねだりの真似できるよ!
次男:よし、あとで一緒に写真撮ろう、十四松
トッティ:やめてってば!!!!!
トッティ:このクズ兄どもが!!!!!!
おそ松兄様:お前らあんま末弟いじんなよーうるさいから
チョロ松:弟弄りの筆頭が何を……
次男:とにかくこれで俺の勝利は約束されたも同然だな
次男:サングラスと革ジャンゲットだぜ
じゅーしまつ:ぴっぴかちゅー!
おそ松兄様:いや、俺革ジャンとか許可してないからね?!
トッティ:いいじゃん搾取されまくっちゃいなよクズ松兄さん
いち:いい気味
チョロ松:ご愁傷様
じゅーしまつ:おそ松兄さんドンマイ!!!
次男:ありがとうおそ松兄さん
次男:大好きだよハァト
おそ松兄様:ひぃwwwwwwwww
おそ松兄様:アバラ死んだwwwwwwwwwwwwwww
おそ松兄様:だからその目やめてぇwwwww
後日
次男:なあおそ松
おそ松兄様:なに?
次男:兄弟ごっこしよう
おそ松兄様:は?
次男:兄弟ごっこしよう
おそ松兄様:【疑問符を浮かべるレッサーパンダのスタンプ】
おそ松兄様:カラ松くん?
おそ松兄様:それ、この間俺がもちかけた遊びだったよね?
次男:ああ
おそ松兄様:何でまたお前が言い出してんの?
おそ松兄様:あ、もしかしてまたこのカリスマレジェンドの素直な弟をやりたくなった?
おそ松兄様:もーっそれなら四六時中俺の事尊敬しまくってもいいんだぞっ
次男:キモい
次男:そんな訳無い
おそ松兄様:この塩対応
おそ松兄様:じゃあ何なんだよ!!!
次男:この間は俺が弟をやらされた
おそ松兄様:いや、弟なのは事実だけどな
次男:公平に今度はおそ松の番だろう
おそ松兄様:はい?
次男:お前が俺の弟になってくれ
おそ松兄様:は
おそ松兄様:
おそ松兄様:はああああ??????
おそ松兄様:どうしてそうなった?!
次男:だってずるいじゃないか
次男:俺ばっかり弟させられるのは
おそ松兄様:ずるいとかそういうのじゃなくて、事実だろうが!!!
次男:やだ
おそ松兄様:やだじゃねえの!
次男:おそ松弟やって
おそ松兄様:やだっつーの!
次男:五百円やるから
おそ松兄様:まったくしょーがねえなあこの長男様が我儘な次男君のために一肌脱ぎますかー
次男:自分から言い出した事だがお前ちょろすぎないか……
次男:せめてもうちょっと金額粘れよ
おそ松兄様:え、金額上げてくれんの?
次男:上げないけど
おそ松兄様:じゃあいいよ五百円で
おそ松兄様:お金もらえんならいくらでもいいよ!
次男:我が兄ながらこの金銭面のちょろさは心配になるレベル
おそ松兄様:今から俺が弟だろ?
次男:そうだった
おそ松兄様:んじゃまあ、今日一日頑張りますかっと
次男:あ、素直で兄を尊敬している甘えん坊末っ子系で頼む
おそ松兄様:は?
次男:弟の設定
おそ松兄様:え、それ俺にも求めんの?
おそ松兄様:つか、その内容……引くわ……
次男:プラス五百円つける
おそ松兄様:よーしお兄ちゃん頑張っちゃうぞ☆
おそ松兄様:あ、間違った
おそ松兄様:おそ松がんばっちゃうぞ☆
次男:やめてくれさすがにその一人称は吐く
おそ松兄様:注文多いなくそ!!!!!!!
松野家の愉快な六つ子たち(6)
じゅーしまつ:おみやげ!
じゅーしまつ:とーさん!
じゅーしまつ:選んでー!
チョロ松:え?
トッティ:なに?なにを伝えたいの?十四松兄さん
次男:十四松、ビークールだ
チョロ松:お土産の父さん……?
いち:父さんがお土産を持って帰ってきたからどれがいいか選びに帰ってこい
いち:ってことじゃないの
トッティ:あーなるほど
じゅーしまつ:一松兄さん!せいかい!
チョロ松:一松はほんと、対十四松専用翻訳家だよね
いち:フヒヒ、そんな褒めないでよ
チョロ松:あ、これ褒め言葉だったんだ
おそまつ:土産ってなになに?選べんの?
じゅーしまつ:たいやき!
じゅーしまつ:くろあん!しろあん!クリーム!
じゅーしまつ:二つずつ!
次男:たいやきか、いいな
次男:今から下に降りよう
チョロ松:むしろ今まで家にいたのかよ
トッティ:僕もおりるよー
いち:おれも
チョロ松:お前らみんな家にいたの?!
いち:おれは屋根の上でひなたぼっこしてただけ
トッティ:今日は何もなかったから部屋でスマホ見てたの
トッティ:ちなみにカラ松兄さんはいつもの如く鏡眺めてた
トッティ:いたいねえ〜
いち:クソイタ松と同じ空間で呑気にスマホいじれるお前がすごいわ
次男:えっ
トッティ:あーでも今日は割と頻繁にスマホいじってたかな、カラ松兄さんも
トッティ:何してたか知らないけど、たまにニヤニヤ笑って気持ち悪かった
次男:oh……
次男:そんなに見つめられると照れるぜ、トッティ
トッティ:別に見てた訳じゃないから!視界にチラチラ映ってウザかっただけなんだからね!
おそまつ:なーなー
おそまつ:お前らもうたいやき選んだ?何が残ってる?
いち:おれしろあん
トッティ:クリームとーった
次男:黒あんだ
じゅーしまつ:クリーム!
チョロ松:よかった、黒あん残ってるね
おそまつ:えー!俺もくろあんがいいー!
おそまつ:俺にゆずれよー!
チョロ松:は?やだよ、早い者勝ちでしょ
チョロ松:はい、家についた
おそまつ:ずりー!俺ももうすぐ帰んのにー!
トッティ:白あんで我慢しなよ、おそ松兄さん
いち:ゴミといっしょの味はいやだって事ですね分かります
おそまつ:そんなんじゃねーっての一松ぅー!
おそまつ:んだけど俺のくろあんー!
次男:仕方ないな、それじゃあ俺の黒あんを半分分けてやろう
おそまつ:まじで!
トッティ:もーおそ松兄さんをあんまり甘やかさないでよカラ松兄さん
チョロ松:そうだよ
チョロ松:こいつすぐ調子乗るんだから
おそまつ:えへへーあんがとーカラ松兄さん!
次男:どういたしましてだ
チョロ松:え
トッティ:ちょ
いち:h
じゅーしまつ:あれ!?
おそまつ:それじゃあ半分こずつしよ!俺のしろあんとカラ松兄さんのくろあん!
次男:それはいいな
チョロ松:え
チョロ松:えっ
トッティ:ちょ……なに?
おそまつ:俺が帰るまで待っててくれよな兄さんー!
次男:分かったから、気を付けて帰ってくるんだぞおそ松
おそまつ:はーい!
じゅーしまつ:おそ松兄さん?
じゅーしまつ:カラ松兄さんがおそ松兄さんの兄さん?
じゅーしまつ:あれれ?
次男:どうしたんだ皆、そんな戸惑って
次男:スマホを見つめる顔がものすごい事になっているぞ
トッティ:当たり前でしょ?!
トッティ:この今の惨状見てよ?!
おそまつ:え、そっちどうなってんの?
じゅーしまつ:チョロ松兄さんが動かない!
じゅーしまつ:一松兄さんが倒れたまま息してない!
じゅーしまつ:トッティがカラ松兄さんの胸倉掴んでがくがくしてる!
おそまつ:あららー
チョロ松:あららーじゃねえよ
チョロ松:よく見たらいつもと名前も違ぇし
チョロ松:何なんだよそれどういう事だよ
おそまつ:それより一松だいじょぶ?さっきから無言だよ?
じゅーしまつ:これはだめかもね!
おそまつ:まじかー
トッティ:それより早く説明してクズ松兄さんズ
トッティ:何があっておそ松兄さんはそんな事になってるの
チョロ松:待ってこの感情前にも同じような事思った
チョロ松:お前らまたはた迷惑な遊びしてんのか
じゅーしまつ:そっかー!
じゅーしまつ:カラ松兄さんがおそ松兄さんの弟してたやつ!
おそまつ:いや弟なのは元からだってば
おそまつ:今日は俺のカラ松兄さんだけど☆
トッティ:気持っち悪い言い方しないで
次男:公平に今度は逆を頼んでみたんだ
次男:千円で
チョロ松:千円……
トッティ:やっす
トッティ:さすが自意識梅干し級兄さん
いち:くそ迷惑すぎ
おそまつ:お!一松が生き返った!
じゅーしまつ:カラ松兄さん蹴ったら元気になったよ!
次男:いたい
トッティ:見事なドロップキックだったよねー
おそまつ:カラ松兄さんだいじょぶー?
おそまつ:家帰ったら可愛い可愛い弟である俺がなでなでしてあげようねー
チョロ松:素直に気持ち悪い
おそまつ:んだと!
次男:うーん
次男:何か違う
おそまつ:は?
次男:お前の弟っぷりは弟っぽくない
おそまつ:えーうそ!
次男:弟になりきれてない
トッティ:あーうん、それは何となく分かる気がする
おそまつ:どこがー?!
おそまつ:お兄ちゃん普通に弟頑張ってんだけど!
おそまつ:あっ
じゅーしまつ:おそ松兄さんアウトー!
次男:お前の傲慢な兄さが端々に滲み出てるんだよなあ
おそまつ:その言いぐさひどくね?!
チョロ松:目線が自然と上からになってんじゃないの
チョロ松:こいつ生まれついてのクソ政権だし
おそまつ:俺そんなに罵られる様な事してるかなあ?!
いち:あまえが足りない
おそまつ:マジで?
おそまつ:具体的にどうすりゃいいの?
トッティ:弟のプロである僕から言わせてもらうと
トッティ:弟は兄を撫でてあげるより兄に撫でられる方なんじゃないの?
おそまつ:おおープロの末弟様!
じゅーしまつ:でもトッティよくぼくを撫でてくれるよ?!
トッティ:十四松兄さんは特別なんだよーはーとはーと
いち:それ、つまり十四松の事はあんまり兄だと思ってな
いち:うわっプロの末弟様が睨んできたよ、こわやこわや
トッティ:だまれ
おそまつ:えーっじゃあ俺撫でちゃだめなの?
チョロ松:いや駄目って訳じゃないんだろうけど
次男:駄目だ
次男:今のお前は、「素直で兄を尊敬している甘えん坊末っ子系」な弟だろぉ?
次男:ちゃんとそれらしくしてもらわないと、追加の五百円はやれないなあ
おそまつ:ええー俺の五百円ー!
チョロ松:おそ松兄さん五百円でこんなことやってんの……?引くわ……
いち:それよりその弟の注文クソ松指定かよ、そっちに引くわ
トッティ:末っ子?おそ松兄さんいま末っ子なの?
トッティ:それじゃ僕より下ってこと?
おそまつ:お、さすが真の末っ子は目の付け所が違うねー
次男:そうだなおそ松が末っ子だな
トッティ:じゃあ僕の方が今日は兄って事じゃん!
トッティ:トド松兄さんって呼んでよおそ松
おそまつ:おま、抜け目ないな
次男:そうだなおそ松が末っ子なんだから呼ぶべきだな
おそまつ:こいつ……!
おそまつ:あーもー分かったよトド松兄さん
おそまつ:これでい?
トッティ:んふふー
トッティ:これはちょっと生で聞きたいなあ
いち:トッティまじご機嫌
じゅーしまつ:ぼくも!ぼくも兄さんって呼んで!おそ松!
いち:じゃあおれも呼んで
チョロ松:お前らたいやき食べながらほんと楽しそうだな……
チョロ松:あ、ついでに僕も
おそまつ:ちくしょー
おそまつ:十四松兄さん!
おそまつ:一松兄さん!
おそまつ:シコ松兄さん!
おそまつ:これでいーだろ!
チョロ松:よくねえよ?!?!
チョロ松:どさくさに紛れてなに言ってやがるこの即席末っ子が!
じゅーしまつ:わはー!兄さんだって!トド松以外に兄さんって!
いち:たまにはいいね
トッティ:ねーおそ松まだ?いつ帰ってくるの?
トッティ:今の、目の前で言ってほしいんだけどなー♪
おそまつ:もーすぐ帰るし
おそまつ:俺のたいやきはちゃんと無事なんだろうな
次男:フフーン、愛する弟の分なんだから当たり前だろう?
おそまつ:わーいありがとう兄さんはーとはーと
おそまつ:くそが
次男:覚悟しておけ、思う存分弟にしてやるから
おそまつ:何それ……なんか怖いんだけど
おそまつ:あ、ついた、ただいまー
(数十分後)
トッティ:どう?捕まえた?
チョロ松:駄目、逃げられた
じゅーしまつ:ぼくもまかれたー!
いち:うちの俊足ツートップを早々に撒くとか
いち:さすがくさっても長男
トッティ:ね
トッティ:スタートダッシュ凄かったもんね
次男:おそらく、あいつが把握してる抜け道使って逃げたんだろう
チョロ松:何それ僕も知らないやつ?
次男:多分いくつか知らない
いち:十四松
いち:臭いで追えないの
じゅーしまつ:やってみるねー!
トッティ:あ、既読全員分ついてるじゃん
トッティ:おそ松ー、逃げてないで帰ってきなよー
いち:そんなに恥ずかしかったの
チョロ松:お前が普段僕たちに絡んでくるのを僕たち全員でやってみただけじゃん
トッティ:あのうざったい絡み方ね
じゅーしまつ:もーっといっぱい撫でてあげたかったのにー!
じゅーしまつ:よーしよしよしよしよし!
次男:するのは慣れまくってるくせに、される事に耐性はなかったか
次男:気の毒になあおそ松
トッティ:いや、絶対思ってないでしょカラ松兄さん
トッティ:めちゃくちゃゲスい顔で「ざまあみろ」って呟いてたよね今
チョロ松:明らかにこの間の仕返しだよね
トッティ:面白いからいいけどねー
いち:今回ばかりはクソ松GJ
じゅーしまつ:おそ松の顔真っ赤だったねー!
チョロ松:いい気味
次男:この間は俺が辱められたからな
次男:あいつだって思う存分弟に恥ずかしい姿を見られればいいんだ
トッティ:おそ松兄さんに泣きついてる事暴露されたのそんなに根に持ってたんだねカラ松兄さん……
次男:そ
次男:そいつは言わない約束だぜとってい
いち:手元震えてんぞ
じゅーしまつ:おそ松のにおい感知!
いち:お
チョロ松:でかした十四松、どこいる?僕もすぐ行く
じゅーしまつ:トト子ちゃんちの裏!
次男:魚のにおいで誤魔化すつもりだったな
トッティ:残念だったねえおそ松
いち:早く戻ってきなよ
いち:おれ撫でるの得意だから
じゅーしまつ:今日だけの弟だもんねー!もっともっと甘やかすぞー!
次男:期限は今日中だもんなあ、俺の時と同じく
次男:とっとと諦めるんだな、おそ松
おそまつ:あーもー!!!!!
おそまつ:お前らなんなの!!!!!!
おそまつ:人をよってたかってなでくりまわしやがって!!!!!
おそまつ:俺は!!!!お兄ちゃんなの!!!!!
おそまつ:長男様を馬鹿にしやがって!!!!許さねえからな!!!
おそまつ:特にカラ松!!!!!!!!!!
おそまつ:お前ら覚えてやが
チョロ松:赤いの発見
じゅーしまつ:チョロ松兄さんいったー!
じゅーしまつ:おそ松確保ー!
いち:ごくろうさん
トッティ:無駄な足掻きだったねー
チョロ松:今からこのうるさい今日限定末弟連れて戻るよ
次男:頼んだ
後日
次男:【弟たちに撫でられまくってうろたえるおそ松の写真】
次男:よく撮れてるな
おそ松兄様:おま
おそ松兄様:お前!
おそ松兄様:何撮ってんの?!
次男:なんだ、名前戻したのか
おそ松兄様:当たり前だバーーーーーカ!!!
おそ松兄様:消せよ!それ!
次男:なんで
おそ松兄様:なんで?!?!?!?
次男:せっかく記念によく撮れているのに
おそ松兄様:何の記念だ何の
次男:待ち受けにでもしようかな
おそ松兄様:このクソ松!!!!!!!!!
次男:ふふん、何とでも言うがいい
おそ松兄様:【涙目でおそ松にしがみついて駄々こねるカラ松の写真】
おそ松兄様:これなーんだ
次男:え
次男:あ
次男:お前、それ
次男:いつ
おそ松兄様:いつだったかなー?
おそ松兄様:この間かな?それとももっと前の時だったかな?
おそ松兄様:いやー上手く撮れてるからうっかりしてると六つ子グループに流しちゃいそうだわー
次男:くっ
次男:何が望みだ
おそ松兄様:取引しようぜ……
おそ松兄様:俺のこの写真を消す代わりに、お前の持ってる俺の不名誉な写真
おそ松兄様:同じく消して貰うぜ
次男:え、やだ
次男:お前のだけ消せ
おそ松兄様:取引って言ってんだろ!!!!!!!!!
次男:くそ……背に腹は代えられないか
おそ松兄様:お前今どこ?
おそ松兄様:目の前で消して貰わないと信用できない
次男:チッ
次男:そうだな……仕方ない、家の屋根の上だ
おそ松兄様:りょ
おそ松兄様:お前のその舌打ち、お兄様限定だって思うと感慨深いわあ
次男:光栄だろお?
おそ松兄様:皮肉ってんの分かんねえかなあ?!
次男:おそ松
次男:ありがとうな
おそ松兄様:は?
次男:この間の
次男:お前を珍しく弟扱い出来て、ブラザーたちも楽しそうだった
次男:慣れない事に付き合ってくれてありがとう
おそ松兄様:いや
おそ松兄様:その不意打ちは卑怯だろ……
次男:そうか?
次男:素直な気持ちだったんだが
おそ松兄様:にやにやしながらよく言う
おそ松兄様:あー
おそ松兄様:俺の方こそあんがとね、カラ松
次男:え?
おそ松兄様:何だかんだ、お前の方が俺に付き合ってくれてんじゃん
次男:や、それは
おそ松兄様:この間は弟させたけどさ、一緒にお兄ちゃんやってくれるお前に俺も色々助けられてんだからね?
おそ松兄様:だからありがとう
次男:おそ松
次男:それは卑怯
おそ松兄様:wwwwwwwwwwwww
おそ松兄様:【赤面して固まるカラ松の写真】
おそ松兄様:してやったりwwwwwwwww
おそ松兄様:お礼言われて照れてるカラ松くんかーわいいwwwwwwww
次男:【耳まで赤くして顔を隠すおそ松の写真】
次男:さっきのお前の方が滑稽だろう!!!!!!!!
おそ松兄様:ぎゃー!!!!!消して!!!!!!
次男:お前が消すのが先だ!!!!
おそ松兄様:お前が先!!!!!
次男:お前が先!!!!!
おそ松兄様:つーか俺ら今目の前にいるのに何でラインでやり取りしてんの!!!!!!!
次男:身体の硬直が抜けなくて声が裏返りそうだからだが?!?!?!?!
おそ松兄様:俺も!!!!!!!!!!!
16/03/31
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